「ただしく。やさしく。」というタグライン

ひとことで価値を伝えたい…

TRUE TOWELとはどういうものなのか、どうひとことで伝えたらいいのか。
悩みました。
         
TRUE TOWELというブランドが伝えたいことをひとことでいい表すために、往年の名ブランドの手法を参考にしています。
いわゆる「タグライン」というもの。
タグラインは、企業やブランドから「どんなベネフィット(うれしい)をもらえるか」を伝える短いフレーズで、厳密にはキャッチフレーズやキャッチコピーとは区別されるものですが、「TRUE TOWELというブランドが約束する価値」という視点で考えます。
               
          
代表的なタグラインといえば、まずNIKE。
「Just Do It.」・・・やりたいことがあるなら、あれこれ考えずまずは始めちゃえ!
    
そしてBMW。
「Freude am Fahren」・・・駆け抜ける喜び
簡潔にBMWと他のメーカーとの違いを理解できます。
          
資生堂。
「一瞬も一生も美しく」
※現在は「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD ビューティーイノベーションでよりよい世界を」

「TRUE TOWELというブランドが約束する価値」

TRUE TOWELが自信をもって届けることができる価値は何かと考えた時、正岡タオルという企業のこれまでのタオルづくりの姿勢を一番に思いました。

真摯にタオル製造に向き合い、「本物を作り続けること」へのこだわり。
最良の素材、水、織りの技術を揃え、伝統と革新のなかで磨かれた、使うごとに心地よい最高のタオルをつくることを。
      
まっとうな(=手を抜かない)ものづくり、そして使う人をやさしい気持ちにさせる出来上がりへの追求。
思いつきのアイデア商品や、マーケティングだけに頼ったタオルのように、プロモーションにばかり力を注いできたわけではないので、気の利いた言葉をつらつらと重ねることに執着するのはあまり本意ではなく、本物を真面目に作り続けてきた姿勢をTRUE TOWELに込めよう!と。
       
        
「ただしく。やさしく。」
          
                
ありきたりの言葉なのかもしれません。
そしてNIKEやBMWのようにかっこいいフレーズになっていないかもしれません。
ですが、TRUE TOWELに込めた想い、そしてユーザーに自信をもって約束できる価値を、タオル製造の姿勢から由来したこの言葉で伝えたいと思います。
          
今治という地方都市で、タオル製造の環境と協力工場に恵まれながら、100年近くにわたり作り続けてきた正岡タオルの、スマートではないかもしれませんが、本音でおつたえすることができる価値が、この「ただしく。やさしく。」に込めています。
       
       
               
ちなみに、ブランド構想時に候補としていたのはこちら。
「まるで、心地が生きている。」
(そのしなやかさ、肌に吸い付くような様子は、まるでタオルが「生きている」パートナーのような、好きという感情が生まれることを表現。)
          
これで良いと考えていました。ただ、このフレーズは「ただしく。やさしく。」からの副次的なものであること、そしてプロダクトに寄り過ぎであること、そしてブランド名でもある「TRUE=真実の、本当の、本来の、適正な、厳密な、本物の、正真正銘の・・・」という意味を伝えるためにも、より本質的なものにしようと思い、次点としました。

            
           
「ただしく。やさしく。」これがTRUE TOWELの約束です。